自己紹介

“ちゃんとした母”になれなかった私が、講師になった理由

kawaiisugarproject

11年前、私は1歳の子供のママでした。
結婚してから丸4年。
待ち望んだ子供。
それなのに、まったく「ちゃんとした母」になれませんでした。

理想のママ像ってありますよね?
笑顔で、家の中を整えて、栄養のあるごはんを毎日作って、
子どもの心に寄り添って、成長を見守る…
私は、そんなふうにならなきゃいけないし、
それが望んでることなんだって、ずっと思っていました。

でも現実は全然違って、
毎日イライラして、自分の時間はゼロで、
「お母さん」以外の役割が全部消えていくような日々。
子どもを育てることは大切だとわかってるのに、
「私が“私”じゃなくなっていく」ような感覚がどうしても拭えませんでした。


「自分のことを考えるなんて、甘えだ」と思ってた

その頃の私は、「子どもが最優先」っていう空気の中で、
「自分の好きなことをする」=「わがまま」だと思ってました。

自分のことなんて考えてちゃダメ。
母親なんだから、もっとちゃんとしなきゃ。
そんな“理想の母”というプレッシャーに勝手に押しつぶされて、
本音はどこにも出せず、毎日をやり過ごしていたように思います。

(この写真は3歳の写真です~)


小さなきっかけ:アイシングクッキーとの出会い

2014年に福岡に引っ越したのをきっかけに、アイシングクッキー教室に出会いました。
それまで知っていた市販のクッキーと全く違う繊細さ。
クッキーで自分の世界観を表現できる面白さ。
見たことないほど可愛くって、そしてそれが家で作れるとは。

(教室を始めたばかりの頃に作ってたクッキー)

「これが自分で出来たらいいな」
それだけの軽い気持ちで始めたのが、
私の“人生を取り戻す”きっかけになったんです。


子どもが喜んだ。私も嬉しかった。

初めて作ったクッキーは、思ってた以上に可愛くできて(笑)
子どもが「かぁいいね~!」って笑顔で言ってくれました。
その一言で、「あ、私って今、誰かのためにじゃなくて、自分のために楽しいことをしてる」って思えたんです。

それから、少しずつクッキーを作る時間を持つようになりました。
子どものお昼寝タイム、
夜寝かしつけてから、早起きして。
何とか自分だけの時間を作って、一人でアイシングしてると、頭が空っぽになって、
「私、今幸せかも」って思える瞬間が増えていきました。

人から褒められた時、「私」が戻ってきた

クッキーを作るようになって、人に褒められることが増えました。
私も、子育て以外の事で人と触れ合えること、話が出来ることがすごく嬉しかった。
そんなある日、勇気を出して作品を、小さなコンペに出してみたんです。
何の期待もしていなかったけど、その時、最優秀賞を受賞することができました。

(11年前の受賞作品です)

そこからもっと、周りの人から「すごいね」「きれいだね」と言ってもらえるようになって、私はようやく気づいたんです。

「母親だから」じゃなくて、「私自身」として認めてもらえることが、こんなに嬉しいんだって。

私がずっと欲しかったのは、
ちゃんとしてるとか、良い母親だってって言われることじゃなくて、
「あなたはあなただから素晴らしい」って言われることだったんだと思います。

講師になった理由

クッキーを通して、私は自分を取り戻しました。
そして今は、アイシングクッキー教室の講師として活動しています。

(教室を始めたばかりの頃の私)

でも私が伝えたいのは、
ただの「技術」じゃなくて、“自分を肯定できる時間”を持つことの大切さです。

この教室は、かつての私のように、
「ちゃんとしなきゃ」に押しつぶされそうになっている人に向けて、
“自分を思い出す場所”として存在しています。


最後に:あなたへ

もしあなたも、「ちゃんとした母にならなきゃ」と思いながら、
自分を後回しにして苦しくなっているなら。

まずは、自分の“好き”に手を伸ばしてみてください。
完璧じゃなくていい。すごくなくてもいい。
小さな「楽しい」の積み重ねが、あなたの価値を取り戻す第一歩になります。

私の教室では、そんな「わたし」を思い出すお手伝いをしています。


🕊 詳しい講座内容はこちらにまとめています▼
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ABOUT ME
横森えり
横森えり
アイシングクッキー教室講師
1981年11月生まれ/さそり座A型 京都市在住 自宅教室でアイシングクッキー/シュガークラフトを教えて10年目になります。 二児の母 6歳差育児中
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